【UI】楽天市場はなんであんなにゴチャゴチャしてるの?
おはようございます、expa(@expajp)です。
みなさん楽天市場って使ったことありますか?楽天の経営するあの巨大なECサイトです。
使ったことある方、いきなりなんですがぶっちゃけ使いづらいと思いませんか?
空白恐怖症なのかなんなのか知りませんが、びっしりとバナーや文字で敷き詰められてほしいものが探しづらいうえに画像大量で異様に重いんですよね。そのうえ検索も痒いところに手が届かない感じでなかなか目的のブツにたどり着かない。
楽天市場に限らず、日本のWebサイトはダサいともっぱらの評判です。
Googleで「日本 webデザイン」と入れると、
ほらこの通り。ネガティブな言葉がズラズラ並びます。
今日はこの件について考えてみます。
最初にお断りしておきたいこと
自分は一応Web系の会社で働いてはいますが、デザインに関しては全くの素人です。ですから、このPOSTは専門家としての意見ではありません。
いちユーザとして気付いたことをつらつらと書き連ねるのみです。
あー、それから、「まーた日本を貶めて海外を賞賛するブログ記事かよ見飽きたわ意識高い系かよ」って方、ちょっと我慢して読んで下さい。ご期待に添えるかはわかりませんが、さすがにそこまで薄っぺらくはないです。
まずは見てみよう
とりあえず、楽天市場を見てましょう。
ページを閉じて
では、楽天市場のページを閉じて、少し考えてみてください。
紙媒体で、これに近いものを見たことがありませんか?
思いつかない方、ここに行けばたくさん見られますよ。
そう、楽天市場のUIってスーパーのチラシそっくりなんです。
楽天市場とスーパーのチラシ
もう、眺めれば眺めるほどそっくりです。
- 色に統一感なし
- 写真を使いすぎて目がチカチカする
- 載っているものが多すぎ
- 全部の商品が強調されてる
- 余白の類は隅以外ほぼゼロ
けど、スーパーのチラシは見づらいという話はあまり聞きませんね。何故でしょう?
スーパーのチラシを見るとき
スーパーのチラシを見るときは、だいたい「何か安売りしてないか」と目的はナシにとりあえず見るんじゃないでしょうか?
で、こういう目的がない人に対しては紙媒体って強くて、ここに載っている情報が全てだとひと目で分かるので、全部見てもらえるんです。
スーパーのチラシを見るときってまず全体を見た後に細部を見ると思うんですが、細部を見るときは商品をひとつひとつ順番に見るので、全商品を強調しててもそれなりに機能します。
案外合理的なつくりなんです、スーパーのチラシって。紙であることも含めて。
同じようなことをWebでやると
はっきり言います。最悪です。
検索ができるWeb上で情報を探す人は、何かしらの目的を持っています。そういう人は欲しい情報だけしか見ないでしょう。それでも、チラシみたいに情報量が限られていればなんとなく見てもらえるかもしれませんが、無限に思える量の情報を渡されたって困るのです。
例えるなら、「君の電話番号教えて」って言ってきた人に電話帳を渡すようなものです。
ゴミになる情報が少ない上に量が目で分かるぶんこっちのほうがマシなんですけどね……
また、この場合、全商品を強調されても目がチカチカしてうるさいだけになります。だって絶対に必要ない情報ってわかってるんですから。
「最悪」と言い切ってしまいましたが、悲しいかな、楽天市場に代表される「日本のWebデザイン」って、こうなんです。
「日本のWebデザイン」が上手く行っている例
先ほどクソミソにこき下ろした「日本のWebデザイン」ですが、実は、上手く行っている例もあります。
ここまで、
- 「日本のWebデザイン」はスーパーのチラシそっくり
- スーパーのチラシは目的を持たずに見る人に刺さる
って言ってきました。
ということは、目的を持たずに情報を探しに来る人には、たとえWeb上でも刺さるということですね。
なんとなく察しがついてきたのではないでしょうか。
正解はこちらです。
はい。Yahooニュースでした。
たくさんのニュースをザッピングするのに「日本のWebデザイン」はぴったりなんです。別に、一面的にクソというわけではないんですね。
いちユーザとして言いたいこと
こうしてみてみると、「日本のWebデザイン」の問題点は検索できるタイプの情報を探しに来てる人に余計な情報の山をぶつけることなんですね。
で、Webに落ちている情報というのは検索できるタイプの情報のほうが圧倒的に多いがゆえに、十把一絡げに日本のWebデザインはクソという風評を招いている、と。
余計な情報の山をぶつけるのって衝動買いやちょっとした興味からのサービス利用を狙っているんだと思いますが、そういうのって直接訴えかけられてもかえって気分が萎えちゃうんですよね。
で、めんどくさいし使いづらいからもともと使ってたサービスからも離れちゃうわけです。
いちユーザとしては、ユーザがどんな目的をもってサービスを利用しているかを第一にしてほしいですね。サービスを使い続ければ、PV数が増えて広告価値は上がりますし、お気に入りのサービスなら喜んでお金払いますから。
Googleがこのスタンスで成功していますね。
余計な情報の山になっている理由、中の人が「情報を載せなかった責任」から逃れようとしてるから、とはあえて言いませんからね?
まとめ
- 日本的Webデザインはスーパーのチラシそっくり
- スーパーのチラシは目的を持たない人に対して合理的なデザイン
- 目的をもつWebサイトの閲覧者に同じデザインぶつけるのは最悪
- Webサイトでも目的を持ってなければアリなデザイン
- もっとユーザの目的を考えてくださいお願いします
楽天の場合は店舗ページのデザインは各店舗におまかせでしょうから、どうしようもない部分もあるんでしょうけどね。
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