チリにも食らいつく

Web系で働く会社員が、日常の些細なネタをあげつらいます。

【夏休みの宿題】自由に使える読書感想文

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大変ご無沙汰しております。expa(@expajp)です。

ちょっとずつブログを再開することにしてみました。今度はいつまで続くでしょうか……

とりあえず、少しゆるめに続けてみたいと思います。よろしくお願いします。

さて、夏休みも終わりということで、めんどくさい宿題の筆頭「読書感想文」のお話です。

読書感想文の思い出

読書感想文といえば、自由研究とならんで最後の方まで残る夏休みの宿題の筆頭らしいです。

「らしい」といっているのは、自分の通ってた小学校では読書の秋に感想文を書くイベントがあって、夏休みではなかったんですよね。まあ、めんどくさいのは同じです。

当時は何も疑問に思っていませんでしたが、あれはまさに空気を読むことを要求されるイベントでした。

つまり、いかに教師の望む「教育に良い」作文を書くかという。

自分なんて、題材に「五体不満足」を選んだだけで学年代表に選ばれてしまったことがあり、今思えば茶番も良いところでしたね。

(ついでに言えば、乙武さんも今となってはゲフンゲフン

なんで題材だけで選ばれたことがわかったかというと、本文がほぼ先生によって書き換えられてしまったからです。

最初は彼の中高時代が描かれた部分をメインに感想文を書いてたんですが、先生の言われるがまま書き直したら話の中心が小学校時代が描かれた部分に移っていた上に、結びの一文まで変わってました。

うーんY先生ひどいよ。恨んじゃいませんけども。

自由に使える読書感想文

お馬鹿な小学生だった自分はそんなことコレっぽっちも思っていませんでしたが、今思えばあからさまな茶番なのは確か。

世の中には自分のような人がたくさんいるようで、こんなサイトを作ってしまった人がいます。

www2k.biglobe.ne.jp

自由に使える読書感想文」。サイト名からしてなかなかのパワーワードです。

しかも、サイトの先頭に踊る文はこちら。

自由に使える読書感想文~センセイが書き方を教えてくれない読書感想文なんて、さっさと片付けて、夏休みをエンジョイしよう!!~

のっけから皮肉が全開です。確かに書き方なんて教えてくれなかったなあ。

「感想文」といっても「感想」と「あらすじ」だけだと「あらすじに『面白かったです』をつけたしただけの典型的なダメ感想文」が出来上がっちゃうんですよね。

今なら実体験と絡ませたりニュース引っ張ってきたりすれば膨らむかなーって思いつくんですけど。

それから、サイト名の下にある解説文。

今年の夏休みは宿題の読書感想文から解放されたい君たちのために、学校提出に限り著作権フリー(つまりパクリ・コピペOK)、自由に使える読書感想文を大公開!

学校提出に限り著作権フリー」……うーん、むべなるかな。我々のような人間に玩具にされないようにできています。

というわけで、当サイトは読書感想文本体の引用は控えております。

メニューを見てみると、「人間失格」「羅生門」「坊っちゃん」「ごんぎつね」「蟹工船」……いわゆる名作の名前がずらずらと並んでいます。

中を見てみると、ちゃんとした作文がありました(小学生が書いたとするには無理があるだろと思うけど)。

しかし中にはこんなものも。

夏目漱石『こころ』(諸悪の根源はあの女だ編)

馬鹿にしてんだろこれ

こんなもの提出したら職員室呼び出しは確実です。本文は「母が言ったこと」という体なので、親呼び出しまで行くかもしれません。

しかし、このサイト、アフターサービスも完璧です。

サイトの右側にこんなリンクがありました。

読書感想文のパクリがばれたら……「反省文の書き方教室」

何も言うことはありません。

このサイトの目的は?

読んでいる方はわかったと思いますが、このサイトは全体が学校教育への皮肉でできています。一度も「先生」と書かずに「センセイ」で統一されているあたりとか強い毒を感じて自分は大好きですww

小学校時代を思い返して色々と思うところはありますが、同時に体を張ったネタでもあるので、それについてあれこれ突っ込むような野暮なことはしません。

まあ、先生の「こうあるべき」に忖度するのが本当に無駄だと思うなら、適当に済ますのも良いんじゃないですかね。自由に文章を書くのって楽しいもんですよ、本当は。

おまけ

悪意とか皮肉という点では遥か上を行く文書がインターネットにはあるのでした。

読書感想文に書くと親呼び出しにされる図書一覧 - アンサイクロペディア

ではみなさん、良い夏休みを。社会人のみなさんはお仕事頑張りましょう。

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